天龍 album
天野月子
released on 2004.01.21
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01. 
02. 
03. 
04. 
05. 
06. 
07. 
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09. 
10. 
11. 


2004 






01. 
作詞: 天野月子
作曲: 天野月子

何が正しいのか判らず立て籠もり
描き上げた理想郷をただ眺め
扉を強く叩きながら思い知る
救世主など
ドコニモイナイ

まだ上手くやれるだろう
明日には晴れ間が戻って
何事もなかったように
君は笑うのだろう

* わたしを裏切るのなら
正面から太刀合い勝ち取ってごらん
君を奪う剣なら
いつだってこの手に持っているから

毀れた刃振り翳し君に向ける
いくつもの螺旋描きながら
情報は飛び交い嘘は真実に変わる
信じれるものなど
ナニモナイ

また上手くやるのだろう
次の決戦が来るまでは
何事もなかったように
恥しく笑うのだろう

** わたしを騙せるのなら
作り上げた「本当」を守ってみせて
君を裁く剣なら
いつだってこの手に持っているから

見せ掛けだけ小手先だけのsoldier
このわたしを踏み躙る時には
手加減などしなくていい
本物でいて

* repeat
** repeat


02. 作詞: 天野月子 作曲: 天野月子 ひからびた水槽低く泳いでみせてた あなたから煙たがられる気がして ただ「飽きた」たった一言わたしに伝えて 捨てるならあるべき場所へ放して わたしならあなた無しでも歩いて行けるはず あなたの目を殺めた誰かと違う 惜しみなく愛して惜しみなく憎んであげる 変われない形があるなら心を溶かしましょう 晴天の淵から大粒の嵐が降りた 鮫のように急カーブ切ってくわたしをどうか笑って 大切な誰かを庇う緊急ニュースは ありのまま報道されず終わった 何もかも嘘で丸めて隠し通すつもり? 汚れた手に凭れる誰かと生きて 惜しみなく愛して惜しみなく憎んであげる 降り積もる水の重さごとあなたを潰しましょう この胸に走った痛みなど抉ってあげる 鮫のように急カーブ切ってくわたしをどうか笑って あなたの触れた身体が元通りになるまで 誰かを正しく愛せるわたしに戻れるまで 無いはずの角を曲がってふりだしへ急いだ あなたに 牙を剥いて 惜しみなく愛して惜しみなく憎んであげる 変われない形があるなら心を溶かしましょう 晴天の淵から大粒の嵐が降りた 鮫のように急カーブ切ってくわたしをどうぞ笑って
03. 作詞: 天野月子 作曲: 天野月子 今日は燃えないゴミの回収日 朝の7時に目覚ましリンリンリン シャワーを浴びて薄化粧する 何食わぬ顔して挨拶しよう 鍵穴の音に耳を澄まして(深呼吸 深呼吸) ドアノブを回す指を感じて(エスパー エスパー) 3秒後からこっそりつける(ミステリー ミステリー) 10秒だけのランデヴー ゴミ捨て場までのランデヴー 「おはようございます」 センチメンタルな恋は卒業しなきゃ あなたに似合う女にならなきゃ 預かっていたペリカン便 配達しなきゃ 「このままではダメよ」" 分かってます あなたは駅に わたしは部屋に 降りそそぐ太陽が目に痛い 実は夜型 血圧80 朝に弱い質です 鍵穴の音に耳を澄まして(深呼吸 深呼吸) ドアノブを回す指を感じて(エスパー エスパー) 3秒後からこっそりつける(ミステリー ミステリー) 10秒だけのランデヴー 週に2日だけのランデヴー 「今日は晴れましたね うふふ うふふ」 ひきこもりがちな恋は卒業しなきゃ あなたのためにスキルあげなきゃ 今年こそはセクシーなビキニ買わなきゃ 「このままではダメよ」 分かってます センチメンタルな恋は卒業しなきゃ あなたに似合う女にならなきゃ 間違って来た請求書 お届けしなきゃ 「このままではダメよ」 分かってます あなたは隣人 立派なサラリーマン 去年越してきた男
04. 作詞: 天野月子 作曲: 天野月子 もしもあなたが死んで 皮と骨だけになったら あなたの背中を隠す コートを作ろう にきび潰した跡や 背骨沿いにあるほくろは 教科書捲り眺めた 星座のよう なぜ近くにあるものほど置き忘れて 取りには戻れぬ距離になり ただ諦めたのだろうか * It's a beautiful day くりかえす過ちを犯した罪さえも It's a beautiful day 洗い流せる術をくれた人 もしもあなたが死んで 白い灰だけになったら 綺麗な絵の具と混ぜて あなたを描こう なぜ近くにあるものから処分をして わたしの眠れるスペースを ただ守ってくれたのだろう It's a beautiful day くらない冗談をつまらない話を It's a beautiful day おなかを抱えながら笑う人 暴力的な寝相 高らかな鼾 あなたを呪う夜だってあった * repeat It's a beautiful day くらない冗談をつまらない話を It's a beautiful day 柔らかな木もれ日を受けながら
05. 作詞: 天野月子 作曲: 天野月子 眸を閉じて 見たくないものなど見なくていいから 言い聞かせて心を削ぎ落とした 眸を閉じて 鋭くなる躰で両脚で この手に馴染む武器を集めた しあわせという名のパズルの絵柄は あなたの型を失って崩れ落ちた 忘れてしまえと 忘れてしまえと 幾つ想いを馳せても 散りゆく流星を貫いて願い果たせぬ 馬底に沈む真珠になれずに 浮き上がるこの想いは 躓く足下を漂って きらきらひかる 日は昇る 幾千の涙を痛みを知らずに わたしは灰の海を泳いだ 宿命は閑かにふわりと近づき あなたはひとり燃え尽きて天に消えた 噛み砕きなさい 呑み込みなさいと 何度口を塞いでも 唇 焼け爛れて通らず 戻し続けた 雷を落とし雨雲を裂いて あなたの元へ運んで 躓く現実を彷徨って足掻いてた 龍よ 舞い戻り 大地へ誘い 罅割れたわたしを元に戻せ 龍よ 古の泉へ誘い 枯れたわたしの瞼を戻して (x2) 眸を醒ませ わたしの獣
06. 作詞: 天野月子 作曲: 天野月子 * かぜにのって とんでいく あなたのはねがはためいた (x2) それが たかくて こわくなっても ひきかえしたりしませんように わたしはふうっとろうそくをけす わたしはそっとひをけした *2 なみだはしんじゅに しんじゅはうみに うみはあらしに あらしはそらに *3 そらはおちて はなにかわる あなたというはなにかわる *4 そらはおちて はなにかわる あなたがくれたいちりんのはな *2 repeat *3 repeat *4 repeat * repeat
07. 作詞: 天野月子 作曲: 天野月子 地下に潜り穴を掘り続けた どこに続く穴かは知らずに 土に濡れたスコープを片手に 君の腕を探していた つぎはぎの幸せを寄せ集め蒔きながら 君の強さに押し潰されてた 焼けつき 焼けつき 剥がれない掌の跡 ちぎれた翼で朱く染まる雲間を裂いて 上手に羽ばたくわたしを見つけて 繭に籠もり描いた永遠は どこに芽吹き花開くのだろう 朝はやがて闇夜を連れ戻し わたしの眸を奪ってゆく 月灯り 手探りで重ね合い縺れては 君の在処になれると信じた 燃え尽き 燃え尽き 戻らない約束の場所 ちぎれた痛みで黒く染まる大地を駆けて 上手に羽ばたくわたしを見つけて 叫んでも聞きえぬなら その手で壊してほしい まだわたしを「わたし」と呼べるうちに 抱き止める君の腕が穏やかな塵に変わる ただ静かに 手を仰いだ 焼けつき 焼けつき 剥がれない掌の跡 ちぎれた翼で朱く染まる雲間を裂いて 燃え尽き 燃え尽き 戻らない約束の場所 上手に羽ばたく私を見つけて
08. 作詞: 天野月子 作曲: 天野月子 金色の雨が落ちる 溜息は白く浮かぶ 話し込んでたアカルイミライは 街頭の中 虚ろいでいく loser 歪んだ心の襞に深く刺さった月 わたしを責めればいい glaring 錆びつき剥がれた夢が高く積もった夜 わたしを照らせばいい 見上げてる顎のライン 欠け落ちた月のカーヴ コンクリートのビルの谷間から 君と暮らした街を想った loser 愉快な大人の群れに重なり合ったまま 汚れていくのだろう glaring 悴む指を銜えて爪を噛み続けた 君なら叱るのかな Lalalala... 手を伸ばせば届くはずだったのに loser 歪んだ心の襞に深く刺さった月 わたしを責めればいい glaring 悴む指を銜えて爪を噛み続けた わたしを覚えていて
09. 作詞: 天野月子 作曲: 天野月子 せいくらべ 公園の柱 あなたを越せなかった頃 大きくて 取れないもの欲しがってた 高い木に登ってた 憂鬱な授業を蹴って 七色の麓を目指して ねえ 迎えなど来なかったね 手を取って逃げ出すことだって出来た * はみだす大きな言葉で 答え写しながら書き綴ったノート 方程式より確かな夢に 膨らんでみえたからっぽの鞄 空飛ぶ車に乗って ふたりで宇宙旅行しよう ねえ どれくらいで気付いた 空高く架かった虹の仕組みを はみだす大きな景色を 答え探しながら書き殴った画用紙 デッサンよりも細やかな夢と 溢れ出しそうな鉛筆の破片 行方知れずとタイムカプセル 橋を渡れず泣いてる 地平線沈む太陽の下まで わたしを連れ出してよ * repeat はみだす大きな景色を 答え探しながら書き殴った画用紙 あの日のあなたを追い越し 頭ひとつ突きだした不自然なライン
10. 作詞: 天野月子 作曲: 天野月子 並びあうふたつの踵はサンダルとヒール うずきまり見上げた夜空は一面曇り ハローハローハロー 言葉にしたら晴れる気がしてた ハローハロー スキップしながら パンクしてはちきれた所 ガタついた道 砂煙 足跡掻き消す それもいいかな さらさらさら 流れ流れて辿り着く先で あなたを愛していけたら ひとつひとつ 色褪せるほどに わたしに欠けていたパーツも見えなくなる 角が取れてくたびれはじめる あなたのTシャツのように 並びあうふたつの踵はサンダルとヒール 疲れたとわたしに投げ出す重たい躰 ジュテーム ジュテーム ジュテーム くりかえすほど臆病になった まあるいあなたの笑顔も 一秒ずつ 積み重ねるほど 全てがあたりまえに変わり埋もれていく 芽生え出した香しい花の息吹も 気付かないほど ひとつひとつ 色褪せるほどに わたしに欠けていたパーツも見えなくなる 過ぎ去る日々 ほどけていくありのままを 吸い込めるように
11. 作詞: 天野月子 作曲: 天野月子 その花は 食べられぬ果実を隠すかのように 細長く逆剥ける 棘を辺り延わせた 加速続ける枠組みされた都市で 自らに酔いしれる鎧など要るのか 解き放て Tokihanate 眠りに就いたすべての勇者よ 地を這い 掻き崩した あなたに報いを あたたかな光り遮る棘を落として 裸で摘み取られる その美しさを 吠え立てて抗えど道は狭む一方は 張り上げた声すらも恥じて遠くかき消える 過ぎ去っていく群集の傍らで 立ち止まり俯いて足下を眺めた 解き放ねて 雲に隠れるすべての雄姿よ 地を這い 停まる夜 新たな記憶を 誰が為に花は芽生えて 舞い散るものかを 素足で踏み捕える その逞しさを 加速は止まぬ 貴方の意に背いて 自らに酔いしれる時間などあるのか 解き放ねて 眠りに就いたすべての勇者よ 地を這い 掻き崩した あなたに報いを あたたかな 陽の射す丘を 穏やかな夜を 裸で摘み取られる その美しさで