大人 album
東京事変
released on 2006.01.26
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01. 秘密
02. 喧嘩上等
03. 化粧直し
04. スーパースター
05. 修羅場
06. 雪国
07. 歌舞伎
08. ブラックアウト
09. 黄昏泣き
10. 透明人間
11. 手紙

2006




01. 秘密
作詞: 椎名林檎
作曲: 椎名林檎

何にも云(い)いたくない
今宵の口は猛威を奮っている獣を捕(とら)う
教科書通りの慣用句などは止めて・・・
虚しいだけ

此処(ここ)へ来てさあ早く
夜に食べられちゃあ勿体無(もったいな)い
誰も知らない内に
現在だけの素肌 引(ひ)っ掻(か)いてみて

何にも聴こえていない
今宵の耳は優雅に踊っている孤独を探す
惨事(さんじ)を報じるテレビなどは消して・・・
哀しいだけ

身体だけが証
夜を飲み込めば絶頂さ
明ける日はもう其処(そこ)に
現在(いま)だけの気持 いっちゃいたいのに

淋しいのはあなたばかりじゃない
恐ろしい闇無かったことにする為


02. 喧嘩上等 作詞: 椎名林檎 作曲: 椎名林檎 こっちの心根量らずと、一体如何云(どうい)う御了見 そうした喧嘩は手前から、売ってやりんす上等よ 待てこら未だ答えは聞けちゃ居ないのさ 洗い浚い吐け今宵は常套句なんて通用しないと思え I'm so angry with you,sorry. You should concentrate on cheering me up. But it's too late now, you've lost your chance, it's gone. You never once realized how bad our dilemma had got. Stop it,honey,cheeky! Why can't you see it my way just this time? Silence,naughty, fussy! I am really sick of you. And I hate you. That's right you love me so much, don't you. I should thank you for that, maybe. But it's no use how what a giant waste of time. Because I have never felt any weight in your words to me. Shut up!! Stop it,honey,snooty! Why don't we just look at our bullshit then? Iffy, crappy, scrappy! You would be best off alone. I am really sick of vou. And I hate you.
03. 化粧直し 作詞: 椎名林檎 作曲: 椎名林檎 貴方が去ったあとのこの部屋 白く濁っていく 過去は遥かな霧の様で 私のもう二度とは示せない強さ 霞んでいく 今朝の別れが雨なら良い 貴方に逢って孤独を知った だけど失った今私は初めて本当のひとり 馨(かお)る枇杷 二人の庭はとうに朽ち痛んでいる 何度もさようならを言い過ぎて どうか帰ってもう一度だけ その時こそは貴方の慈しみを無駄にしないから 貴方に逢って孤独を知った だから失って今更ながらまた貴方を識(し)った 言葉が宙に舞って枯れたとき やっと私は気付いた 本当にひとり
04. スーパースター 作詞: 椎名林檎 作曲: 亀田誠治 「未来は不知顔(しらんかお)さ、自分で造っていく。」 多分あなたはそう云うと判っているのに ほんのちょっとざわめいた朝に声を無くすの 私はあなたの強く光る眼(まなこ)思い出すけれど もしも逢えたとして喜べないよ か弱い今日の私では これでは未だ厭(いや)だ 「答えは無限大さ、自分で造っていく。」 枯れ行く葉が相変わらず地面を護(まも)っている そんな大地蹴って歩いては声を探すの 私はあなたの孤独に立つ意思を思い出す度に 泪を堪えて震えているよ 拙い今日の私でも 明日はあなたを燃やす炎に向き合うこゝろが欲しいよ もしも逢えたときは誇れる様に テレビのなかのあなた 私のスーパースター
05. 修羅場 作詞: 椎名林檎 作曲: 椎名林檎 ―短夜半夏(はんげ)、嘘を眩(くら)むとぞ― 疑うなんて浅(あさ)ましいです 陽(ひ)のもと認めたあの腕の白さまで 忘れたら・・・凍(こご)えずに温まるのか 一層この侭通わないとて構わない ―笠の雪の、自然が災(わざは)ひや― 黒ばむ前科(まえ)に労働(はたら)きます 揺れては末(おわり)とあの夏の期待を責め 仰いだら・・・灰色に誘(いざな)う娑羅双樹 一層この侭繁(しげ)らないとて厭わない 何方(だれ)かに会えば記憶を奪取(ぬす)まれよう 喉を使えば貴方が零れ出(い)で溢れよう ・・・是(これ)以上識(し)りたくなどない 一層この侭眠って居られたら好(い)いのに 噫(ああ)! 貴方の首筋が きっと現在(いま)はもう真っ白く透き徹(とお)って居る
06. 雪国 作詞: 椎名林檎 作曲: 椎名林檎 濡(ぬ)れ雪や小田原で咲(わら)えば好(よ)かろう 南はもう溢(こぼ)れ梅 「期待などして居ません。」 いまも解(ほど)いた手の中何も無い侭 女が泣けば男は逃げる 取返す様な無粋はしないことさ 「覚えては居ないでしょう。」 あの日繋いだ手の中咲いた約束 女が待てば男は黙る 溶け出したなら急いでほら 忘れてしまえ 男は殺すのさ 早く立て 凍えてしまわないように
07. 歌舞伎 作詞: 椎名林檎 作曲: 椎名林檎 Would you like some fun, or no? Have you so something to hide? Do you want to know our secrets? Oh, I don't remember, really. It's coming. It's definitely coming. Don't you interrupt me, who are you? I am so tired. You are pissins me off. But doesn't matter, we are lenient,you see. Would you like some more or not? Have you got someone to hate? Do you want to know our secrets? Oops,sorry we don't have any. It's coming. it's so coming. Never interrupt me, who the fuck are you? I am so tired. You are pissing me off. But it doesn't matter,we are lenient,you see. You can join us, come on. you have to. It's ridiculous to feel shy,who are you? Ah yes! so sweet,very sumptuous. Hey, listen up, we are all incidents yes, please. No, sir. Who?
08. ブラックアウト 作詞: 椎名林檎 作曲: 椎名林檎 山ノ手線 最終で何処へ行こうと云うの? 都市(まち)の芳香(にお)いが変わり桜はもう散っている 急いで帰る気温は疾(とう)に北へと逃げ去った様 抜け駆けで何処へでも遊びに行きましょう もっと酔って居たい 哀しく満たされ寒さより明るさが疎ましいのさ 都市(まち)のネオンはきっと星達を奪ったのだ 希望の通り黒い時間が二人を匿(かくま)っている 抜け駆けで何処へでも私を連れて行って 今日は帰らない 素面(しらふ)になってしまいそう 遠くまで揺らせて運んで行って もっと酔って居たい 哀しく汚され何時もより撓(しな)やかに忘れたいのさ 白く照らされる日々に置いて行かれそうで ちょっと隠れたいだけ 分かっている 是以上は無い だから連れて行って 帰りたくない 誰も知らないけど 何より嗚呼! あなたが疎ましいのさ
09. 黄昏泣き 作詞: 椎名林檎 作曲: 椎名林檎 茜色が誘っている泪を拭いましょう ほら 恐いことなどなにも無いの 最初からあなたには わたししか居ない 嘘も闇も眠ってしまえば直(じき) 帰りゆこうや 後何(ど)れ位あなたの望んだ景色が見えましょう さて 答えるものは此処に有るの 最期までわたしには あなたしか居ない 身も心も宿ったその生命ヘ 注がんと
10. 透明人間 作詞: 椎名林檎 作曲: 亀田誠治 僕は透明人間さ きっと透けてしまう 同じひとには判る 噂が走る通りは 息を吸い込め 止めた儘で渡ってゆける 秘密も愉しいけれど直ぐ野晒しになるよ それを笑わないで 好きなひとやものなら有り過ぎる程有るんだ 鮮やかな色々 あなたが笑ったり飛んだり大きく驚いたとき 透き通る気持ちでちゃんと応えたいのさ 毎日染まる空の短い季節 真っ直ぐに仰いだら夕闇も恐ろしくないよ 僕は透明人間さ もっと透けて居たい 本当はそう願っているだけ 何かを悪いと云うのはとても難しい 僕には簡単じゃないことだよ 一つ一つこの手で触れて確かめたいんだ 鮮やかな色々 あなたが怒ったり泣いたり声すら失ったとき 透き通る気持ちを分けてあげたいのさ 毎日染まる空の短い季節 手を叩いて数えたらもうじきに新しくなるよ 恥ずかしくなったり病んだり咲いたり枯れたりしたら 濁りそうになったんだ 今夜は暮れる空の尊い模様を真っ直ぐに仰いでいる 明日も幸せに思えるさ またあなたに逢えるのを楽しみに待って さようなら
11. 手紙 作詞: 椎名林檎 作曲: 伊澤一葉 前略 貴方が今日、その手を隠しても代わりに瞳が何かを捕らえ、 独りでにまた研ぎ澄まされて新しい力を携えるでしょう。 確信を持つのは当然なこと、何故なら。 あー貴方はもう群青(あお)さに甘えずに戻らない路(みち)を選ぶと云っている、 私ももう溜め息は漏らさない。美しい貴方の決断がため。 大人になった私達には何時(いつ)でも答えが要るんだね。 「恐い。」と、惑っている間(ま)にも生命(いのち)は、燃えてしまう。 祈っているよ。貴方の色が、どんなに酷く澱(よど)んだって変わらないさ。伝えたこと、遥か遠くで 方位を失っても、どうか憶えていて。 私はずっと唄っている。 昔はもっと、季節の過ぎ行く速度が遅く思えていたのに。 近頃、何だか速くなるみたい。為(な)すべきことが山積(やまづ)みになる。 大人になった私達には今直(す)ぐ答えが欲しいよね。 途中で迷っている間にも、生命が芽生える。 願っているよ。貴方の夢は、どんなに濁(にご)る世界だって壊せないさ。 望んだ侭、突き進んで居て方位を誤ったら、そっと思い出して。 追伸 背負っても潰されないのは、今日も貴方が生きていると信じていて、 疑わずにいるからなんだよ。(ほんの些細(ささい)な理由)どうかお元気で・・・。