Nameless album
コブクロ
released on 2005.12.21
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01. Flag
02. 
03. 六等星NAMELESS STAR TRACK
04. ここにしか咲かない花
05. 待夢磨心タイムマシン
06. Pierrot
07. Saturday
08. 大樹の影
09. NOTE
10. ニStarting Line
11. LOVER’S SURF
12. 同じ窓から見てた空

2005 






01. Flag
作詞: 小渕健太郎
作曲: 小渕健太郎

歪んだアスファルト ボロボロのスニーカー
騒がしいビル風 人が行き交う
空っぽの財布 壊れた Blues Harp
真っ白な太陽 動かない雲 浮かぶ

もたれた壁に こびりついたガム
Tシャツの背中に 勲章を刻む
蹴飛ばされて凹んだ Guitar Case
全てが詰まった Guitar Case

ガス欠寸前の 雨漏り ワゴン車
僕等の毎日と 夢を運んだ
夢見ていたのは 遥かなる Stage
そして今描く あの日の Stage

掲げた旗に どんな風が どんな歌が
どんな時代が どんな願いが 吹くのだろう?
どこにいたって 君の目に 映るように
今 持てる 目一杯の力で 振りかざしていたいな

店先に並んだ 鉢植えの花
誰かの為に 咲いて散るのかな?
道ばたに咲いてる 同じ花
どれだけの笑顔に 触れるのかな?

立ち止まったのは 一人の少年
どんな人生を 歩むのでしょうね?
かき鳴らす右手に 愛を込め歌う
まっすぐな雫が その頬つたう

何を信じて歩いて行けば
探した光に辿り着くの?
大きな瞳がそう言ってる
僕等 何を答えてあげれるだろう?

未だ見ぬ明日に どんな風が どんな夢が
どんな出逢いが どんな笑顔が 涙が
果て無き空へ 思いが今 溶けてゆくよ
心が 還る場所を探して 羽ばたいてゆく様に

掲げた旗に どんな風が どんな歌が
どんな時代が どんな願いが 吹くのだろう?
どこにいたって 君の目に 映るように
今 持てる 目一杯の力で 振りかざしていたいな

歪んだアスファルト ボロボロのスニーカー
騒がしいビル風 人が行き交う
蹴飛ばされて凹んだ Guitar Case
いつの間にか こんなに歩いてきたっけ


02. 作詞: 小渕健太郎/黒田俊介 作曲: 小渕健太郎/黒田俊介 名もない花には名前を付けましょう この世に一つしかない 冬の寒さに打ちひしがれないように 誰かの声でまた起き上がれるように 土の中で眠る命のかたまり アスファルト押しのけて 会うたびにいつも 会えない時の寂しさ 分けあう二人 太陽と月のようで 実のならない花も 蕾のまま散る花も あなたと誰かのこれからを 春の風を浴びて見てる 桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた一つ 涙と笑顔に消されてく そしてまた大人になった 追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは いつまでも変わることの無い 無くさないで 君の中に 咲く Love・・・ 街の中見かけた君は寂しげに 人ごみに紛れてた あの頃の 澄んだ瞳の奥の輝き 時の速さに汚されてしまわぬように 何も話さないで 言葉にならないはずさ 流した涙は雨となり 僕の心の傷いやす 人はみな 心の岸辺に 手放したくない花がある それはたくましい花じゃなく 儚く揺れる 一輪花 花びらの数と同じだけ 生きていく強さを感じる 嵐 吹く 風に打たれても やまない雨は無いはずと 桜の花びら散るたびに 届かぬ思いがまた―つ 涙と笑顔に消されてく そしてまた大人になった 追いかけるだけの悲しみは 強く清らかな悲しみは いつまでも変わることの無い 君の中に 僕の中に 咲く Love・・・ 名もない花には名前を付けましょう この世に一つしかない 冬の寒さに打ちひしがれないように 誰かの声でまた起き上がれるように
03. 六等星NAMELESS STAR TRACK 作詞: 小渕健太郎 作曲: 小渕健太郎 くすんだ未来に 乾ききった心が ひび割れてしまう前に 僅かな火の粉でも良いから もう一度飛ばしてみるんだ 後悔のマントで どんな未来へ飛び立つの? こうして迷い続ける間にも 失ってる幾つものチャンス ならば たとえ燃え尽きてしまったっていい 無限の彼方まで 輝き届くと信じた 僕等小さな六等星 飾りを捨てた日に気付いた 自分の体に駆け巡っていた情熱に 過保護に包みこんだ炎は 自らの煙に沈むんだ 常識に眠らされた 野望 叩き起こせ 両手にぶら下げた頑丈なプライド 放り投げて 掴みにいけチャンス 今だ ブレーキ アクセルに踏み変えて 血潮は命のループ 静と動を行き来して 昨日より少し先へ行ける 飾りを捨てた日に気付いた 自分の体に駆け巡っていた情熱に くすんだ未来に 乾ききった心が ひび割れてしまう前に 僅かな火の粉でも良いから もう一度飛ばしてみるんだ 無限の彼方まで 輝き届くと信じた 僕等小さな六等星 飾りを捨てた日に気付いた 自分の体に駆け巡っていた情熱に 燃え上がる希望の炎が 無限の彼方まで この果て無き暗闇をかき分けて いつか 輝き届くと信じた
04. ここにしか咲かない花 作詞: 小渕健太郎 作曲: 小渕健太郎 何も無い場所だけれど ここにしか咲かない花がある 心にくくりつけた荷物を 静かに降ろせる場所 空の色映し出した 瑠璃(るり)色の海 遥かから聞こえる あなたの笑い声は よく聴けば 波の音でした 寂しさ隠せずにいるなら 一人になればいい 囁(ささや)くほどの声で呼んでいるのは いつも 同じ名前 あの優しかった場所は今でも 変らずに 僕を待ってくれていますか? 最後まで笑顔で 何度も振り返り 遠ざかる姿に 唇 噛み締めた (笑顔で)(手を振り) 今はこみ上げる 寂寞(せきばく)の思いに 潤んだ世界を 拭ってくれる 指先を 待っている 影が教えてくれるのは そこにある悲しみだけじゃない うつむく顔を上げて振り返れば そこにある光に気付くだろう 同じ数の出会いと別れ でも割り切れなくて 余るほどの想い出をいつまでも 胸に咲かせながら 雨上がりの道は泥濘(ぬか)るむけれど 今ここに 生きている証を刻むよ どうかこの涙を しおれかけの花に 喜びの彼方でもう一度咲けるように (この涙を)(心に) 願いは海風に 吹かれて大空へ やがて小さな 虹をわたるよ いつの日か その足で ここにしか咲かない花 ここにしか吹かない風 ここでしか聴けない歌 ここでしか見えないもの ここにしか咲かない花 ここにしか吹かない風 あの優しかった場所は今でも 変らずに 僕を待ってくれていますか? ふいに込み上げる 寂寞(せきばく)の想いに 潤んだ世界を拭ってくれる (こみ上げる)(想いに) 雨上がりの道は泥濘(ぬか)るむけれど 今ここに 生きている証を刻むよ いつかこの涙も 寂寞(せきばく)の想いも 忘れ去られそうな時代の傷跡も (この涙も)(想いも) 燦然(さんぜん)と輝く *あけもどろの中に 風が運んで 星にかわる そんな日を 待っている *あけもどろ…琉球の古語・東の海に赤々と昇る太陽の光が空を染める事
05. 待夢磨心タイムマシン 作詞: 小渕健太郎 作曲: 小渕健太郎 Guitar 握り始めてまだ間もない頃、背伸びして買いかけたオールドのモズライト。 若かったあの頃の僕に会えるのなら、言ってやりたい「そんなのいらないぞ!」って。 飽きもせずに毎日触っているGuitar。もっと、もっと、もっと、って フレーズを探し続けている。 歳をとった未来の僕に会えるのなら、言ってやりたい「ねぇ、まだそんなもんか?」って。 さっぱりモテない理由を探して、日々、鏡の前、右向いて左向いて孤軍奮闘。 若かったあの頃の僕に会えるのなら、言ってやりたい「あの子は見てないよ、そんなとこ。」って。 少し切なさが漂いだした額を、見て見ぬ振り半分、諦めモード半分。 歳をとった未来の僕に会えるのなら、言ってやりたい「あの子は見てるよ、そんなとこ。」って。 じゃぁ、その真ん中あたりに彷徨ってる、今日の僕はどうだい? 昔の僕も、未来の僕も、何も言っちゃくれないが、 流れついた今日を生きて、また、何処かへと流れてくだけさ! そよぐ時代の風に、歌いながら、笑いながら。 期末試験前夜、参考書に埋もれて、眠気覚ましのコーヒーすすり戦っている。 若かったあの頃の僕に会えるのなら、言ってやりたい「人生はもっと苦いぞ!」って。 窓際のロッキンチェアーに沈み込んで、苦みばしった顔でコーヒーすすり黄昏れている。 歳をとった未来の僕に会えるのなら、言ってやりたい「まだ必要かい?角砂糖。」 じゃぁ、その真ん中あたりに彷徨ってる、今日の僕はどうだい? 昔の僕も、未来の僕も、何も言っちゃくれないが、 流れついた今日を生きて、また、何処かへと流れてくだけさ! そよぐ時代の風に、歌いながら、笑いながら。 幾つにも分かれた道を前に立ちすくんで、しゃがみ込んだり、振り返ったり、空見上げたり。 若かったあの頃の僕に会えるのなら、言ってやりたい「まだ何にも見えちゃいないぞ。」って。 想い一つに歩いてきた道の上、信じた光に向かってゆっくり進んでる。 歳をとった未来の僕に会えるのなら、言ってやりたい「くたばるまで、歌ってんだぞ!!」って。 じゃぁ、その真ん中あたりに彷徨ってる、今日の僕はどうだい? 昔の僕も、未来の僕も、何も言っちゃくれないが、 流れついた今日を生きて、また、何処かへと流れてくだけさ! そよぐ時代の風に、吹かれながら。 じゃぁ、その真ん中あたりに彷徨ってる、今日の僕はどうだい? 昔の僕も、未来の僕も、何も言っちゃくれないが、 流れついた今日を生きて、また、何処かへと流れてくだけさ! そよぐ時代の風に、歌いながら、 笑いながら、歌いながら。
06. Pierrot 作詞: 小渕健太郎 作曲: 小渕健太郎 Are you my girl friend? And am I your boy friend? そりゃ好みのタイプ 着る服だってメイクだってツボさ 君の視線が それた隙を盗んでは 横目にボーッ・・と眺めてたりして 周りにバレてなきゃいいけど・・ 友達にしちゃ近すぎて 恋人にしちゃ何も無さすぎるよネェ 僕等 ただ 一つだけ説明がつかないのは こないだつないだ手と 不意打ちのキス 天地逆転 あの日はずっと 逆さまの景色に君が居た Are you my girl friend? And am I your boy friend? 雲も青く染まる 夏空の下 Are you my girl friend? and am I your boy friend? 君の真っ白なストールが 風にさらわれたのさ 確かめてみたい ちょっと意地悪な質問で いつか でも知りたい様な 知りたくない様な 謎めいたこの感じが良いよね 気まぐれな君は 今日もユルい 恋人にしちゃ知りすぎて 友達にしちゃ何も知らなすぎるよネェ 僕等 ただ 一つだけ教えて欲しいんだ 正直 もう直き ほら クリスマス もう決まった人が居るなら 僕をピエロにだけはしないで! Are you my girl friend? And am I your boy friend? いつか僕から離れてく そんな日は Are you my girl friend? and am I your boy friend? 最後にもう一度だけ あのファミレスの陰で Are you my girl friend? And am I your boy friend? 月も青く染まる 冬空の下 Are you my girl friend? and am I your boy friend? ぎゅっと抱きしめた肩に 雪が落ちる Are you my girl friend? And am I your boy friend? 月も青く染まる 冬空の下 Are you my girl friend? and am I your boy friend? 君の真っ白なマフラーほどいて これが二度目のキス。。そして サヨナラのキス。。。
07. Saturday 作詞: 小渕健太郎 作曲: 小渕健太郎 消えた 街灯 揺さぶり灯した 真夜中の公園で 錆びた 蛇口 空に開けて まるで少年ね 月に届きそうな 水のロープ 浴びながら 私を笑わせるの 気付けば 雨の中 Saturday 互いの空に 飛び立てない 想いを降らせて 二人は 傘もささずに 濡れた街を 笑って歩いてた 何度 確かめ合っても 同じ答えが出るのね 良いの わかってる 言葉も掻き消したワイパー 助手席の窓 曇らせる頬 光のトンネル 延ばすヘッドライト いつか その中へ Saturday 今だけ傍に居てほしい 眠るように そっと 二人は 夢も見ぬまま 白く朝が 夜を閉じるまで Saturday 無情な程に 降りやまない雨があがる頃 二人は 歩き疲れて つないだ指を 黙ってほどいた 手の中に温もりだけを しまって
08. 大樹の影 作詞: 黒田俊介 作曲: 黒田俊介 戦場に咲く一輪の笑顔の様にささやかに 日々の喜びを抱きしめられたなら それを幸せと呼ぶのだろう 思い描いたヒーローはいつも淀み無く 降り注ぐ不幸せを笑い飛ばして 誰もいない路地裏で涙を堪えては 孤独という弱さを振り払う 大河のように洋々と流れる情熱が 足かせになるものを飲み込んでしまう でもそれで良かった一歩でも進めるのなら それを奢りと呼ぶのならそれでも構わない 流れる時が人を変えるというが 流されていく事と歩み続ける事は違うのさ 戦場に咲く一輪の笑顔の様にささやかに 日々の喜びを抱きしめられたなら それを幸せと呼ぶのだろう 強く信じてきた物が大きな幹となり 分かち合った友たちに枝葉が伸びてゆく そして互いに支え合う生い茂る森となり 家族という絆に育っていく。 今ここに有る幸せに 涙を流しても この道の先同じ様に 感じられるだろうか 哀しいけれど 人の欲望は逃げ水の様に 追いかけた分だけ 遠ざかっていく つまずいて、心折れそうになって、自分の弱さ確かめて また誰かに優しくなれるのさ 戦場に咲く一輪の笑顔の様にささやかに 日々の喜びを抱きしめられたなら それを幸せと呼ぶのだろう 思い描いたヒーローはあの日の様に淀み無く 分かち合った友たちと日々を夢見ては明日という未来に歩き出す
09. NOTE 作詞: 小渕健太郎 作曲: 小渕健太郎 君と出逢ったあの日、僕の胸の中に投げ込まれた まっさらなノートの表紙には、日付だけが記されていて、 どうやら、恋の始まりとはこういう事なのか? と気付いて、 何となく日々ペンを走らせた、君には内緒で。 今はもう、読み切れないほどの思い出が溢れてる。 色褪せても、滲んでも、どれ一つ消せやしない。 この五感全てで感じてる君を、ありのままに書き記そう。 時々、働くもう一つで、嫉妬や強がりも書き足せば、 そこに浮かび上がる、君を包み込む愛しき想い。 さぁ、次のページをめくろう。空白だらけの未来を。 主語無しでも成り立つ様な、不思議な会話もお手の物さ。 でも、たまには歯の浮きそうな言葉も聞かせて。 例えば、勝手な思い込みで、信じた分 凹むのも、 すれ違いも、馴れ合いも、恋に隠されたスパイス。 あのガードレールを飛び越えれたら、キスすると約束をした。 あれから、もうどれだけの壁を、今日まで二人で越えたのだろう? 冬空に凍える君を包み込む、マフラーの様に、 そっと肩を抱き寄せながら、粉雪に濡れた道を。 空に浮かぶカイトヘと伸びたラインの様に、 か細くとも途切れはしない、確かな祈り。 変ってゆく君も、変らない君も、ありのままに書き記そう。 油断した隙のマヌケ顔は、大丈夫・・!美化して書いておくよ。 あの日だまりの様に、君を包み込む愛しき想い さぁ、次のページをめくろう。空白だらけの道を。 粉雪に濡れた未来を。
10. ニStarting Line 作詞: 21STREETリスナーの皆さん/コブクロ 作曲: 小渕健太郎/黒田俊介 探して見つかるくらいの そんな確かなものじゃないから あやふやな今にしがみついて 手探りの日々を繰り返して 誰もがいつか 本当の自分にたどり着くための 向こう側にある光を見つめて 少しずつ 少しずつ歩き出す 誰のためでもないこの道を 弛まずに 無くさずに 目をそらさずに 揺ぎ無い想いだけを 今 胸の真ん中に まだ心が震えるなら もう瞳は閉じないでいい 見えるものだけを信じてちゃ 本当の事が見えなくなる 夢の間に挟んだ栞を 一枚ずつ数えながら 向こう側にある光を見つめて ゆっくりと ゆっくりと走り出す スタートラインまであと少し 弛まずに 無くさずに 目をそらさずに 揺ぎ無い想いだけを 今 胸の真ん中に 少しずつ 少しずつ歩き出す 誰のためでもないこの道を 弛まずに 無くさずに 目をそらさずに 揺ぎ無い想いだけを 今 胸の真ん中に さがして見つかるくらいの そんな確かなものじゃないから あやふやな今にしがみついて 手探りの日々を繰り返して 手探りの日々を繰り返して・・
11. LOVER’S SURF 作詞: 小渕健太郎 作曲: 小渕健太郎 遠い波は蜃気楼 揺れては消える 追いかけても 掴めずに 通り過ぎる 痛み 重ねすぎて ワカラナイほど 同じ場所で つまづくのさ きっと今日も 高望みしたってかまわない 渚にすむ夏の神様 信じて もう一度 TRY NOW!! 電光石火の賭けに出ろ 愛しのBIG WAVE このまま波の果てに落ちて もう戻れなくても 焼け付く風に ほどけた髪濡らして 飛び込もうか オレンジに染まる彼方で 星が降る夜をまとう 砂を噛む思いは もうしたくない・・と 恋が終わる度に誓った ボードの上 波抱きしめたまま 見つめる視線に触れた夏の女神が 呼んでる 白い肌で このまま君と恋に落ちて もう戻れなくても 焼け付く風にほどけた髪濡らして 飛び込もうか オレンジに染まる彼方で 星が降る夜を待ちながら 南風に溶けて
12. 同じ窓から見てた空 作詞: 小渕健太郎 作曲: 小渕健太郎 真夜中のアスファルトから沸き上がる、生乾きの夜風が、 夏を名残惜しむ様に、袖口を泳ぎまわってる。 賑やかに幕を閉じた飲み会のあと、忍び込んだグラウンド。 輪になって腰を下ろした、お決まりの顔ぶれ。 飲み足りないやつは缶ビールを、忙しいやつは携帯を片手に、 大したオチも期待できない様な、話題を繰り返す。 途切れる事の無い笑い声と、変らない話し言葉に、 心がほどけて、遠い記憶の中へと連れてゆく。。 あの頃は、迷ったり、考える暇さえも邪魔臭くて、 みんなでいれば、何だって出来る様な気がしていた。 どこへでも行って、やるだけやって、時々、バカを見て。。 そうさ、分かっていても、それでも、僕等を止めるものなど何も無かった。 夢中で追い求めていたものが、青春だったとするなら そんなもの、これっぽちも見えた事など無かった。 時が過ぎて、今、ページを戻し、少しづつ読み返す。 ボロボロの日記をめくるような、このもどかしい気持ち。これも青春。 幾つかの恋もした。それと同じだけのサヨナラも。 今、遠く斜向かい、ひざを抱え座ってる、たしか、、君にもね。。 手渡したオレンジ色の花火の光、君の薬指にキラリ。 細々と、燻っていた恋の火も、バケツの中でシュッと消えた。 色んな事があったよね。主役の居ない映画のような日々さ。 あの日だってそう、お前が俺の身代わりになって、 あいつの為、みんなで謝って、結局、なにもかもダメで、 全部、振り出しに戻って、また、朝まで笑って、少しだけ泣いた。 にわかに近頃、大人になったような気がする、自分に嫌気がさす。 本当に大切な事がなんなのか?まじめに考えてたりする。 カッコつけていう訳じゃないけど、ちゃんと生きていかなくちゃね。 お前みたいに、カッコ悪くてもちゃんと輝いていなくちゃね。 芝生の熱で温もった缶ビールを、一気にあけながらお前、 こぼれそうな星空を見上げたまま、涙を拭いていた。 お前とは、今日まで秘密無く、何だって話してきたけれど、 どうしてか、どうしてか、何も聴けなかった。。 男には色々あるんだ、どこまでも孤独だから。 まだまだ、越えて行かなくちゃいけない壁が沢山、待ってる。 でも、その向こう側を見た時、何もかも忘れる生き物さ。 そして、また新しい光に向かって、性懲りも無く、歩き出して行くんだ。 Feel easy just seeing you sometimes. (時々会えれば それでいいんだ) Feel comfy just being with you some time. (一緒にいるだけで 解り合えるんだ) Only a few minutes are enough to (ほんの僅かな時間で僕等は) bring us back those good old days. (いつだってあの頃に 戻れるのだから) 明日、仕事だからと、一人、また一人と芝を払い立ち上がる、 夜明けの雲の隙間に張り付いた、朝星を見上げながら。 この街を離れてから今日まで、心の何処かに空いていた穴を、 すっかり埋められたよ。また、いつか帰るよ。 元気で・・元気で・・