01. Worlds End
02. Monster
03. 未来
04. 僕らの音
05. And I Love You
06. 靴ひも
07. Candy
08. ランニングハイ
09. Sign
10. Door
11. 跳べ
12. 隔たり
13. 潜水
2005
01. Worlds End
作詞: Kazutoshi Sakurai
作曲: Kazutoshi Sakurai
ゆっくり旋回してきた 大型の旅客機が
僕らの真上で得意気に
太陽に覆い被さった その分厚い雲を
難なく突き破って消える
まるで流れ星にするように 僕らは見上げてた
思い思いの願いをその翼に重ねて
「何に縛られるでもなく 僕らはどこへでも行ける
そうどんな世界の果てへも 気ままに旅して廻って...」
行き止まりの壁の前で 何度も言い聞かせてみる
雲の合間一筋の光が差し込んでくる映像と君を浮かべて
捨てるのに胸が痛んでとっておいたケーキを
結局腐らせて捨てる
分かってる 期限付きなんだろう 大抵は何でも
永遠が聞いて呆れる
僕らはきっと試されてる どれくらいの強さで
明日を信じていけるのかを... 多分 そうだよ
飲み込んで 吐き出すだけの 単純作業
繰り返す自動販売機みたいにこの街にボーっと突っ立って
そこにあることで誰かが特別喜ぶでもない
でも僕が放つ明かりで 君の足下を照らしてみせるよ きっと きっと
「誰が指図するでもなく 僕らはどこへでも行ける
そう どんな世界の果てへも 気ままに旅して廻って...」
暗闇に包まれた時 何度も言い聞かせてみる
いま僕が放つ明かりが 君の足下を照らすよ
何にも縛られちゃいない だけど僕ら繋がっている
どんな世界の果てへも この確かな思いを連れて
02. Monster
作詞: Kazutoshi Sakurai
作曲: Kazutoshi Sakurai
あだ名は「トビウオ」でもお日様が嫌いで この街を潜水して泳いでいく
真向かいのビルを敵のアジトに見立てて 文明やなんかを憎んでみる
セキュリティーがイヤモニして 警戒を強化しだした
ラブ&ピースが与えられた氏名だ だけど特に何をするでもない
Knock Knock 誰かいますか? 開けてくれますか?
Knock Knock ご存知ですか? 僕はモンスター
彼女は「カナリヤ」人目に触れたがらない メモ帳の中にだけ存在している
聞かせてくれたことはまだ無いが きれいな虹色の声で歌うよ
誰ともSEXしなくても 子供だって身篭もれる
全裸でいるのは宗教上の理由だ 慈悲の御心で世界を救う
Knock Knock 誰かいますか? 入れてくれますか?
Knock Knock お気付きですか? あなたもモンスター
さぁ どんな叫び声をあげようか?
探していました 分かり合える人を ずっと
悲しい顔して 哀れんでくれてるんですね
でも 分かります そのうち分かります あなたにも
大丈夫 大丈夫 痛くもないし 怖くもないです
大丈夫 大丈夫 僕と一緒 あなたもモンスター
Knock Knock 誰かいますか? 開けてくれますか?
Knock Knock ご存知ですか? 僕はモンスター
Knock Knock お気付きですか? あなたもモンスター
さぁ どんな叫び声をあげようか?
03. 未来
(ポカリスエットCMソング)
作詞: Kazutoshi Sakurai
作曲: Kazutoshi Sakurai
名前もない路上で
ヒッチハイクしている
膝を抱えて待ってる
ここは荒れ果てていて
人の気配はないし
誰もここを通らないや
進入禁止だって
あらゆるもの拒絶して
追い払ったのは僕だから
誰も迎えに来ない
ちゃんと分かってるって
だけどもう少し待ってたい
生きてる理由なんてない
だけど死にたくもない
こうして今日をやり過ごしてる
生まれたての僕らの前にはただ
果てしない未来があって
それを信じてれば 何も恐れずにいられた
そして今僕の目の前に横たわる
先の知れた未来を
信じたくなくて 目を閉じて過ごしている
女が運転する
車が止まって
「乗せてあげる」と言った
僕は感謝を告げて
車のドアを開いて
助手席に座って また礼を言う
しばらく走ると僕は
硬いシートに 居心地が悪くなって
女の話に相槌打つのも嫌になって
眠ったふりした
僕らは予定通りの
コースを走ってきた
少なくとも今日まで
出会った日の僕らの前にはただ
美しい予感があって
それを信じたまま 甘い恋をしていられた
そして今 音もたてず忍び寄る
この別れの予感を
信じたくなくて 光を探している
生まれたての僕らの前にはただ
果てしない未来があって
それを信じてれば 何も恐れずにいられた
そして今僕の目の前に横たわる
先の知れた未来を
信じたくなくて すこしだけあがいてみる
いつかこの僕の目の前に横たわる
先の知れた未来を
変えてみせると この胸に刻みつけるよ
自分を信じたなら ほら未来が動き出す
ヒッチハイクをしてる 僕を迎えに行こう
04. 僕らの音
作詞: Kazutoshi Sakurai
作曲: Kazutoshi Sakurai
bye-bye bye-bye bye-bye
風の音が鳥の声が 別れの歌に聞こえる
会いたい 会えない 会いたい
そんな日には どんなふうにして
二人の距離を縮める? 不安が心を占める
君は九月の朝に吹き荒れた通り雨 叩きつけられて
虹を見たんだ そこで世界は変わった
そうだ リズムやハーモニーがふっとずれてしまっても
ゆっくり音を奏でよう
まだ まだ まだ イントロも終わってない
I like... I love... I love... 落ち葉 噴水 自転車 犬
耳をすませば聞こえる すべてが愛を歌ってる
名作と呼ばれる作品を観たり 聞いたり 読みあさったりして
大人を気取って 少し無理して暮らした
だけど 君の事となると途端に分からなくなる
恋するだけの阿呆になる ただ ただ ただ 胸が苦しくなる
君は九月の朝に吹き荒れた通り雨 叩きつけられて
虹を見たんだ そこで世界は変わった
そうだ理論や知識にもとづいたものじゃなくても
信じた音を奏でよう ホラ ホラ ホラ
間違ってなんかない ホラ ホラ ホラ
きっと正解もない これが僕らの音
05. And I Love You
(日清カップヌードル「NO BORDER」CMテーマソング)
作詞: Kazutoshi Sakurai
作曲: Kazutoshi Sakurai
飛べるよ 君にも
羽を広げてごらんよ
一緒に行こう さぁ準備を
ほら 早くしておいでよ
はぐれずに付いて来れるかい?僕に
君には従順を 僕には優しさを
互いに演じさせて 疲れてしまうけど
それでも意味はあるかい どう思う?
今も欲しがってくれるかい?僕を
傷つけ合う為じゃなく
僕らは出会ったって言い切れるかなぁ?
今 分かる答えはひとつ ただひとつ
I love you
and I love you
and I love you
未熟な情熱を 何の保証もない明日を
信じて 疑って 足がすくんでも
まだ助走を続けるさ 今日も
一緒に超えてくれるかい 昨日を
もう一人きりじゃ飛べない
君が僕を軽くしてるから
今ならきっと照れないで
歌える 歌える 歌える
I love you
and I love you
and I love you
どうしようもなく急に一人になりたい時があり
屋上で月を眺めてた
君に想いが強く向くほど 臆病になるのが分かって
素直には認められなくて
でも 君が僕につき通してた 嘘をあきらめた日
それが来るのを感じたんだ
未来がまた一つ ほらまた一つ
僕らに近づいてる
I love you
and I love you
and I love you
06. 靴ひも
作詞: Kazutoshi Sakurai
作曲: Kazutoshi Sakurai
いつまでうだうだしてるんだ
どうすべきかは知ってるんだ
君の絵の具で濁った僕がいい
こだわってたものみんな
誰かに譲ったっていいや
失いたくない 急がなくちゃ
靴ひもも結ばずに 駆け足で飛び出して
停留所を通過してく そのバスに飛び乗って
あぁ 一秒でも早く君の待つ場所へ
スーパーの前の歩道に
主人を待つ雑種の犬
ガードレールに繋がれている
君に微笑んで欲しくて
吊り革握っている僕とどこか似ている
そわそわして
愛しくて 苦しくて そして自分を見失って
ウザッたくて 終わらして でももっと 苦しくて
あぁ 一瞬でも早く君の待つ場所へ
渋滞で 停車した このバスを飛び出して
靴ひもも気にせずに 全力で駆け出して
愛しくて 切なくて 君の色で 濁っている
その部分が 今一番 好きな色 僕の色
あぁ 一秒でも早く君の待つ場所へ
あぁ 一瞬でも早く君の待つ場所へ
07. CANDy
作詞: Kazutoshi Sakurai
作曲: Kazutoshi Sakurai
「あきらめよ」と諭す回路に 君がそっと侵入してきて
何食わぬ顔で 夢をチラつかす
上手に包んで仕舞ったものが「飛び出したい」と疼いてる
痛い記憶を最後に寝たふりしていたくせに
柄でもないけど 会えると嬉しいよ
悩んだ末に想いを飲み込む日々
ほろ苦いキャンディーが まだ胸のポケットにあった
気付かせたのは君
多くの事を求め過ぎて 出来るだけ側に居たくて
そんなことをしてる間に息が詰まる
大抵 人はこんな感じで大事なもんを失うんだろう
そして凝りもせず 君を欲しがってる
みっともないけど すべてが愛しいよ
ふと夕暮れに孤独が爆発する
甘酸っぱいキャンディーが 僕の胸のポケットにあるんだ
君が食べておくれ
昨日の夜 いつもの偏頭痛が僕を襲って 飲み込むタブレット
やけに会いたくて 声が聞きたくなって
みっともないけど すべてが愛しいよ
ひとり夜更けに 孤独が爆発する
ほろ苦いキャンディーが まだ胸のポケットにあった
ただ ひとつだけ
甘酸っぱいキャンディーが まだ胸のポケットにあるんだ
君が食べておくれ
08. ランニングハイ
(映画「フライ,ダディ,フライ」主題歌)
作詞: Kazutoshi Sakurai
作曲: Kazutoshi Sakurai
甲「理論武装で攻め勝ったと思うな バカタレ!」
乙「分かってる 仕方ないだろう他に打つ手立て無くて」
甲「威勢がいいわりにちっとも前に進めてないぜっ」
乙「黙ってろ!この荷物の重さ 知らないくせして」
向こう側にいる内面とドッヂボール
威嚇して 逃げ回り 受け止めて 弾き返す
「もう疲れた誰か助けてよ!」
そんな合図出したって
誰も観ていない ましてタイムを告げる笛は鳴らねぇ
なら 息絶えるまで駆けてみよう 恥をまき散らして
胸に纏う玉虫色の衣装をはためかせていこう
苛々して仕方ない日は
疲れた体を
都合のいい恋にあずけて
終われば 寝た振りして
あれっ 俺ッ 何してんだろう?
忘れた 分からねぇ
太陽が照りつけるとやけに後ろめたくて
前倣え 右へ倣えの欲望
気付けば要らんもんばかり まだ間に合うかなクーリングオフ
亡霊が出るというお屋敷を
キャタピラが踏みつぶして
来春ごろにマンションに変わると代理人が告げる
また僕を育ててくれた景色が 呆気なく金になった
少しだけ感傷に浸った後 「まぁ それもそうだなぁ」
時代とか 社会とか
無理にでも敵に仕立てないと
味方を探せない 愉快に暮らせないよ
仕組んだのは他の誰でもない
俺だって 自首したって
誰も聞いてない まして罪が軽くなんかならねぇ
なら 息絶えるまで駆けてみよう 恥をまき散らして
退きどきだと言うなかれ素人! まだ走れるんだ
息絶えるまで駆けてみよう 恥をまき散らして
胸に纏う玉虫色の衣装を見せびらかしていこう
09. Sign
(TBS系ドラマ『オレンジデイズ』主題歌)
作詞: KAZUTOSHI SAKURAI
作曲: KAZUTOSHI SAKURAI
届いてくれるといいな
君の分かんないところで 僕も今奏でてるよ
育たないで萎れてた新芽みたいな音符(おもい)を
二つ重ねて鳴らすハーモニー
「ありがとう」と「ごめんね」を繰り返して僕ら
人恋しさを積み木みたいに乗せてゆく
ありふれた時間が愛しく思えたら
それは“愛の仕業”と 小さく笑った
君が見せる仕草 僕に向けられてるサイン
もう 何ひとつ見落とさない
そんなことを考えている
たまに無頓着な言葉で汚し合って
互いの未熟さに嫌気がさす
でもいつかは裸になり甘い体温に触れて
優しさを見せつけ合う
似てるけどどこか違う だけど同じ匂い
身体でも心でもなく愛している
僅かだって明かりが心に灯るなら
大切にしなきゃ と僕らは誓った
めぐり逢った すべてのものから送られるサイン
もう 何ひとつ見逃さない
そうやって暮らしてゆこう
緑道の木漏れ日が君に当たって揺れる
時間の美しさと残酷さを知る
残された時間が僕らにはあるから
大切にしなきゃと 小さく笑った
君が見せる仕草 僕を強くさせるサイン
もう 何ひとつ見落とさない
そうやって暮らしてゆこう
そんなことを考えている
10. Door
作詞: Kazutoshi Sakurai
作曲: Kazutoshi Sakurai
そのドアを開けてくれ そのドアを開けてくれ
もう何十回もノックして ノックしてるよ
居留守をつかってんのなんて知っているよ 開けてくれ
そのドアは重くて 立て付けが悪くて
ギシギシと嫌な音がする それも知ってるよ
でも入れてくれさえすれば そんなこと忘れさせるよ
このドアを開けてください 管理人に言ったんだ
でも不審者扱いで 帰れ 帰れって言うよ
鍵が見当たらないんだ
あれっ 昨日何処に しまったっけ?
このドアはひょっとして ひょっとしたらひょっとして
何の喩えでも象徴でもメッセージでも無くて
開いたって昨日と同じ 生活が待っていたりして
そのドアを開けてくれ そのドアを開けてくれ
もう何百回もノックして ノックしてるよ
居留守をつかってんのなんて 知っているよ 開けてくれ
11. 跳べ
作詞: Kazutoshi Sakurai
作曲: Kazutoshi Sakurai
大体 君の知っての通りだ
頑張っちゃいるんだけれど
実際はこんなスケールの
小さなボンクラ
中肉中背 ガキの頃から
これといった特技はなく
褒められも 叱られも
しないで来たんです
変わんなくちゃ 今日で終わりにしなくちゃなぁ
毎回誓い立てるけど 一向に標的へと進んでる気がしない
腰痛と偏頭痛 抱えてる 家庭環境も良くは無い
そんなネタを楯にして逃げてばかりで
この間 ヘンテコな夢を見た
おばあちゃんが出てきて
弱った僕をおんぶしてくれて
悪い奴らをやっつけた
その翌朝 仏壇に手を 合わせて お礼を言って
そこで世界がクリアに見えた
どういった理由かは分からない
実際 そうだったんだからそれでいい
跳べ!向かい風に乗って
「どうせ出来やしない」と植え付けた自己暗示を引っこ抜いて
呪縛を解け!
カーペットの上 ソファーの上
思い立った瞬間 そこは滑走路 跳べ 跳べ
通りを我が物顔して 馬鹿騒ぎしてる若人に
実際はちょっとジェラシー 感じていたりします
安定を得るために斬り捨てた
衝動が化けて出てきて枕元で言うんだ
「跳びたい 跳びたい」と
プリン体の存在を知れば 選ぶビールを変える
日本中がみんな みのもんた 生き抜く秘訣を手にしたい
だけど昨日 夜が明けるまで 浴びるほど呑んで
なぜかそれ以来調子いいんだ どういった理由かは分からない
実際 そうだったんだからそれでいい
跳べ! イメージの羽 ばたつかせて
失敗を前提にした言い逃れを引っこ抜いて
呪縛を解け! 滑り台の上
ベンチの上 思い立った瞬間
そこは出発点 跳べ 跳べ
自分を縛ってる命綱 そいつを離してみるんだ
そして 自由を掴み取るんだ 取るんだ
ワンツーのスリー GO!で走り出すんだ
目指すべき場所はなくとも いつか 辿り着くんだ 跳ぶんだ
そうだ ここが出発点 そうだここが滑走路
羽を開き 呪縛を解き
そうだ ここが出発点 そうだ ここが滑走路
目指すべき場所はなくとも 離陸せよ!
12. 隔たり
作詞: Kazutoshi Sakurai
作曲: Kazutoshi Sakurai
たった0.05ミリ
合成ゴムの隔たりを
その日 君は嫌がった
僕は それに応じる
怖いのは病気じゃない
君が胸に秘めた想い
だけど嫌な気分じゃない
僕は それに応じる
柔らかい体温が今 夜を包む
魔法にかかったみたいだ
UFOなんて信じない
神様も僕と関係ない
だけど目には見えないものを
僕ら 抱きしめる
君は美しきスパイダー 羽虫が僕
あえて飛び込んで 行くんだ
知らない方が良かったと
思うことがこの世にある
だけどもっと知りたい
深くまで愛を知りたい
たった0.05ミリ
合成ゴムの隔たりを
その日 君は嫌がった
僕は それに応じる
13. 潜水
作詞: Kazutoshi Sakurai
作曲: Kazutoshi Sakurai
バラバラに散らばったパズルが
床でふて寝している
恨めしそうだけれどどうしようもない
どれが元通りの形かは
もはや知りたくもない
これはこれで結構芸術だ
無造作の中に潜んだ意識を知ろう
赤 白 青 黄色
そうだ 冷えたビールを飲もう
金と黒のラベル選んで 出来るだけ一息で
あぁ あぁ あぁ あぁ 生きてるって感じ
調子良さそうだねって言われたら
そんな気もしてくる
畳んでおいた羽が開きそうになる
「傷つきやすそうに見えるでしょ案外強いのよ」
君の言葉いじらしくて泣きそうになる
ピアノ叩いても音しか出ない
君に届くはずない
そうだ 明日プールに行こう
澄んだ水の中 潜水で泳いで
苦しくたって 出来るだけ 出来るだけ
遠くまで あぁ あぁ あぁ
あぁ 生きてるって感じ
あぁ 生きてるって感じ